自動車メンテナンス

エンジンオイルを全身に浴びてドロドロになったお話

今回は痛恨のミスをやってしまったので、戒めとしてブログを書きます。

某車種の車検作業を行っていました。

シリンダー1番のスパークプラグを取り外し点検。劣化が激しく、要交換と判断。作業台に置きました。

その後、ベルトの劣化やパワステのホースの漏れもあり、これらは交換することに。

そういえばエンジンオイルを見ていませんでしたので、オイル量をチェック。走行距離もかなりのもので、エンジンオイルは減ってきています。

こちらの車は補充でいいということなので、先にエンジンオイルの補充を行いました。

リフトアップする前にエンジンルーム内の交換部品は変えてしまいます。

プラグ交換、ベルト交換、パワステホースの順で交換を行い、パワステオイルを補充。

パワステオイル量を確認して、いざエンジン始動!

「カチッ・・・・・・」

エンジン始動できず。

バッテリーがダメなのか?しかし何か違う症状。

スターターがダメな時の症状のような。しかしそんな急に?

( ^ω^)・・・

( ^ω^)・・・?

そこに通りかかった上司に原因をぴったり言われてしまいました。

「プラグを抜いた状態で、エンジンオイルをいれただろう」と

スパークプラグは交換するから、1番シリンダーのプラグは点検後抜いたままでした。

この某車種、プラグを抜いた状態でオイルをいれるとどうなるか。

シリンダー内にエンジンオイルが入ります・・・

つまり、ウォーターハンマー状態になっていたのです・・・・・

エンジンオイルは圧縮することができないので、ピストンはガツッと止まってエンジンが始動できない。

・・・できることは一つ

プラグを外して、セルをまわして、シリンダー内のエンジンオイルを全部抜く!

某テレビ番組みたいなタイトルになりましたが、やるしかありません。

エンジンルームを養生して、上司にセルを回してもらい、僕は異変がないか確認の為にエンジンの前に立つ・・・・

ピストンで押し出されたエンジンオイルはプラグの穴から勢いよく飛びだしてきました。

ウォーターハンマーではコンロッドが曲がってしまうことがありますが、どうやら無事の様子。

よかった!

養生なんてほぼ無意味で、僕は飛散するエンジンオイルの弾幕を浴びる。

最近カサカサのお肌には十分すぎる保湿性能( ^ω^)・・・

その後、プラグを戻しエンジン始動できました。

多少はシリンダー内にオイルは残っているので、燃焼したオイルは白煙となり工場内をいっとき覆いつくしたのでした。

作業もかなり遅れたし散々な一日になりました。

今後、このようなことが内容に気を付けます(;^ω^)