自動車メンテナンス

トヨタ販売店の不正車検について思うこと

朝礼が終わった後に、会社でこの話になりました。

おそらくこの不正車検は、トヨタの売りにしている「スピード車検」で行われた車両が対象になっているのではないかと思います。

とある上司が「俺がトヨタでスピード車検をやっていたときは一人で車検をやっていた。間に合わないのはおかしい。」みたいなことを言っていました。

この件はそういうことなのでしょうか?(;^ω^)

現在はスピード車検を基本2~3人でやってるみたいなのですが、整備班が遅いとかそういう問題ではないのです。

限られた時間内で検査、書類作成、適合標章発行までの検査員が大変なのです。

車両の古さによっては、ヘッドライトの光度が出ない、排ガスの基準値がオーバー、制動力がでない・・・

高度が出ないとなると、使用しているバルブ交換するのか、レンズAssyがだめなのか。排ガスが基準オーバーといっても正直調整しようがない。燃料添加剤でも入れて祈るか、時間をかけて適正値がでるまで待つか。制動力が出ないなら再度分解して調整を行うのか。

上記はいずれにせよ、整備時間の延長やお客さんへの追加整備説明&追加料金が発生し、到底時間内に終えることができないことは、用意に想像できます。

検査員はお客さんの都合と営業所の都合の間に挟まれ、記録の改ざんを行い適合発行。

とあり記事には「土日に集中する車検を平日に分散する」「整備士の増員」などの対策を~などと。

そんなことは昔からわかっていて、できるなら既にやっていますよね。平日に分散なんて無理です。営業は努力はすると思いますが、お客さんのご用命が最優先なのはわかります。

上記のツイート悲しすぎるでしょ。薄給の整備士業界に入ろうとする若者はどんどん少なくなっているのに、どうやって整備士をふやしていくというのか。

車検などを行う国家資格・自動車整備士の担い手不足が深刻化している。若者の車離れや職業の多様化などが要因といい、試験の申請者は15年で5割近く減った。自動車整備工場などの現場では人材の奪い合いも起きており、国は車の安全確保にも影響を及ぼしかねないと懸念している。(一部抜粋)

懸念するだけです。正直整備士業界の未来はまだまだ暗いです。